「おいしい…」 やっぱり、湊の作る料理は おいしいよ… ふと思う。 湊に対する気持ちの変化に 気付いてから、 良くない方向にしか いっていない気がする。 きっとそうだ。 気付かなければ平気だったのに。 …閉じ込めよう。 無かったことに。 この気持ちさえ消してしまえば すべて上手くいく? 今なら戻れる。 湊が私の気持ちに気付いていない 今なら…──