「ねえ、お金頂戴よ。 言うこと聞いてあげるから」 「…は?」 彼は驚いた顔をした。 「だって、そういう事したいから 私に声かけたんじゃないの?」 こんなことをするなんて 前の自分では考えられなかった。 けど、そんなことを 考える余裕がない。 とにかくお金が欲しい。