吐き気がなくなって 落ち着いてからも、 涙だけは止まらなかった。 放心状態のまま ずっとトイレに閉じ籠った。 しばらくして、トイレから出て 顔を洗う。 いくらかすっきりして、 自分の部屋に戻ろうとした時… 「帰ってきてたのか」 背後からする父の声。