【短編】嫉妬[続2編追加]

「綾と蒼。」


めっちゃ睨みながら、こっちに近寄ってきた。


なんで?


まだ、話してないのに。


「尚冶、もう知ってる系?」


蒼は、この状況に似つかわしくない言葉で聞いた。


なんか、楽しそうなのは、気のせい?


「綾希が浮気してるって、親切に言ってきた子がいたんだよ。本気にしてなかったけど、男と2人きりはないだろ?」



私、浮気してないのに....


やっぱ、認められてない?


「尚冶は、尚冶で告られたろ?」


尚冶は、モテるもんね。


仕方ないよね。


「あんな浮気女やめて、つきあってって言われた。」

「わ、わたし.....」


尚冶は、私に近づき私の頭を優しく撫でた。


「わかってるから。蒼が綾にっての。」


ちょっと安心。


けど、本題には入ってない。


「尚冶、ちょうどよかった。俺、綾希にキスした。」