『ごめんな。好きなんだ。』


それは、一瞬だった。



私の唇に彼の唇が触れたのは。


私は、吃驚しすぎて動けなかった。


今起きてることが、理解できなくて。


自分に起きたことなのかさえわからなくて。


逃げ出したくなった。


けど、足が動かなくて呆然と 立ち尽くしていた。


ただ、頭の中で尚冶の事を考えていた。


捨てられる。


目の前が真っ暗になった。


気づくと涙を流していた。


尚冶.....



私はもうあなたのそばにいれませんか?