「綾の友達は、優しいね。」


「えっ?」


「気を使っていなくなった。」


「尚冶、離れよっか?」


俺とくっつくのが嫌かよ。


「や〜だ。」


離れるわけないじゃん。


こんな公にできるんだから。


「....恥ずかしいよ。」


綾は、照れながら小さい声で言った。


これがまた、かわいい。


....。


俺は、周りを見渡した。


なんか、嫌な視線をたくさん感じたから。


男どもが顔が真っ赤な綾を見てやがった。


俺と綾がラブラブなとこを見せびらかしたいが、綾がかわいすぎるとこは見せたくない。


矛盾してるけど、仕方ないだろ?


「綾、行くよ。」


俺は、そのまま綾を連れ出した。


これ以上、見せられるわけがない。


やりすぎたかも。


だって、絶対、増えた。


綾を好きになる男が。


排除してんだか、増殖させてんだかわかんなくなってきた。


まあ、どっちにしろ綾は渡さないけど。