side悠翔 「……っ」 資料室からそっと身を隠すように出た。 心の中には罪悪感で埋め尽くされる感覚に陥った。 泣いたまいの顔が頭から離れない。 無邪気に好きとか、抱きついたりして来たまい。 子供扱いをしていた俺。 どうせ、好奇心であんなことをしてる。 可愛い妹。 いや、世話の焼けるペット感覚だった。 ただそれだけだった。