「あれ、先輩なんじゃないの……?」 えっ!? 雪ちゃんが指差す方向に目を向けると、次の体育の授業のため、グランドに他の数人の先輩と一緒にいる悠翔先輩を発見した。 この教室からは、グランドが一望出来る。 カッコイイよぉ~! さっきまで悩んでた自分はどこへやら。 「声くらい……「悠翔先輩!!」 雪ちゃんの言葉を最後まで聞く前にあたしは、教室からグランドにいる悠翔先輩に向かって叫んでいたら。