「はぁー…」



朝から豪快なため息を雪ちゃんに浴びせた。




「やめてよね。

不幸が移るじゃない」


「だって…」




きっと呆れてるよね…。




“好きになってもらう”なんてノリで言っちゃったけど、そんな自信これっぽっちもない。




「グス。…雪ちゃぁ~ん!!」




ポロポロと頬を伝わって流れてくる涙は止まる気配がない。