ふっ、と笑った先輩はあたしの涙をYシャツの袖で拭ってくれた。 「ふぇ…よかっ、たよぉ~!」 あたし、先輩を好きでいていいの? 「でも、誰とも付き合う気ないから」 登りかけの崖が一気に崩れ落ちていく。 む~~~っ! 「か、覚悟してください!!」 きょとんとした顔で大声を出したあたしを見る。 メゲないもん! 「あたしのこと好きになってもらいますから!」