「あたし、城南学園受験するから」 「えっ!?」 手に持っていた鞄を思わず床に落とした。 “落としたわよ”なんて優しくあたしの机の上に乗せて笑った。 「何で!?やだ!」 半べそなあたし。 「仕方ないじゃない。 だったら…まいも来なさいよ」 「無理だよ…」 だって…城南学園なんてあたしの成績じゃ入れない。