「お嬢様、雪乃様がお見えになりました」 「はぁーい! 行ってきまーす♪」 止める藤堂さんを無視して玄関へ走った。 「雪ちゃん!」 「慌ただしいわね」 あたしと同じ紺色のブレザーに白と紺のチェックスカート。 茶色の制服とはまた違って、少し大人っぽい感じがする。 キレイなストレートな黒髪ロングを丁寧にゆる巻きしてある雪ちゃんの髪。