「いゃ、後で教えてやるから早くしろ」 玄関を出て暗い道を2人で歩いて家に向かった。 「なぁ…何でそんなに離れてるわけ?」 あたしは先輩の斜め後ろを歩いていた。 何でって… だって、近くにいるとドキドキが聞こえちゃうかもしれないくらいあたしの心臓ヤバいんだもん…。 俯いて何も言わないあたしの肩を自分の方へと引き寄せた先輩に驚いた。