あたしの頬を両手でふんわりと挟み込んだ悠翔先輩はふっと微かに笑った。 「…で?俺に何か用事があんじゃねーの?」 ぴくん 近い距離で先輩の甘いいい匂いがあたしの鼻を掠めた。 「うぅ~ッ……ツラいん、です…」 涙でぐしゃぐしゃになった顔で先輩のことを見上げる。 「先輩のこと好き…で、…ッ大好きでッ…ん」 あたしの唇に先輩の唇が軽く触れて、ビックリしたあたしは言葉を止めた。