「………ッ」 …何だ? 「………ぁ……さ…」 途切れ途切れの声が俺の耳に届いてきた。 「やぁッ………あ、」 壁の方から聞こえる声に耳をすました。 「ゆ…すけ、さぁ…ッん…」 「……かあ…さん?」 「そーだよ…。 母さんの厭らしい喘ぎ声」 静かに俺の後ろに立つ海が言った。