キーンコーン


やばいー!!

階段を駆け下りるあたしの耳に6限が始まることを知らせるチャイム。



息を切らせながら、その場に立ち止まった。



もうカンペキ遅刻だ……。




「海のセイなんだから……」


くるっと向きを変えて歩き出した。




ガラッ

「あれ?アナタ……」



ドアを開けると足を組んで白衣を着ている美咲さん。