「おいっ!待てよ!!」 逃げるあたしの後を追いかけてくる彼ら。 改札口を出て無我夢中で走り続けるあたしだけど、力も体力も男の人にはかなうはずもなく… 「いたっ…」 スゴイ力で手首を掴まれた。 「離して下さいっ!」 あたしに追い付いた彼に向かってダルそうに走ってくる人たち。 1対5で不利な状況にも関わらず、持っていた鞄を彼の顔めがけて思いっきり投げつけた。