「………そのまま」 へ? 「そのまま、俺のこと見上げて…」 あたしは、伏せていた顔を上げて背の高い海を見上げた。 そのセイか自然と上目遣いになってしまう。 肩に置かれていた海の手が頬に移動していて、まるでキスの時のようなあたしたち。 「ひぁっ!」 その手がだんだん下の方に移動し、腰に回った。 ちょ、ちょっと!?