肩に手が回されパニクったあたしが出した言葉は 「…やだぁっ…」 そんな弱々しい言葉だった。 あたし何かしたの? 男の人が怖い。 幼稚舎の時から嫌だった。 意地悪ばかりされていたあたしは、何か悪かったのかな?とか 何で意地悪ばかりするの?とか 男の子なんてもう嫌だなんて考えが当たり前になっていた。 「次で降りない? 俺ん家行って楽しいことしよっか?」