ひょこっとあたしの身体が宙に浮いた。 え?何これ? あたしを俗に言う“お姫様抱っこ”をしているのは、さっきの尻餅の男の子の隣にいた男の子。 誰!? 「いゃ、あの…。 お、下ろして下さいっ!!」 「黙ってれば? 足痛いんだろ?」 うっ…。 何も言えないあたしは、黙ったままお姫様抱っこされたまま。