甘々キャンディ

けど…嫌だもん。



「少しの間だけでいいから…」


「嫌だ！何でそんなこと言うんですか！？

先輩のバカ！」




そう言い捨てるとあたしは、玄関を過ぎ教室に向かって走った。




目から、溜まった涙がボロボロと落ちてくる。




周りに気付かれないように、下を向いたまま無我夢中で走り続けた。