ゆうちゃんは答えなかった。
私は何故かとても悲しくなってゆうちゃんに抱きついた。
「――っ!うさぎ?」
「ゆうちゃん一人で泣かないで。
私が一緒に泣いてあげるから。」
ゆうちゃんがどんな顔をしていたのかは見えなかったけれど、ぎゅっと私を抱きしめてくれた。
「…じゃあ、うさぎが泣きたい時は俺のところにきて。
こうしててあげるから。」
うん、と私は頷きゆうちゃんから身を離すと
ゆうちゃんは窓の外を見て言った。
「雪うさぎ作らないか?」
「雪うさぎ?こんな夜に?」
「大丈夫、玄関先なら雪も入らないし、
それに、うさぎのお父さんが帰ってきたらすぐに分かるだろう?」
ゆうちゃんは私が父の帰りを待ちたがっているのを分かっていたのだろう。
「うん。作る」
私はこのとき、この日、一番の笑顔だったと思う。
私は何故かとても悲しくなってゆうちゃんに抱きついた。
「――っ!うさぎ?」
「ゆうちゃん一人で泣かないで。
私が一緒に泣いてあげるから。」
ゆうちゃんがどんな顔をしていたのかは見えなかったけれど、ぎゅっと私を抱きしめてくれた。
「…じゃあ、うさぎが泣きたい時は俺のところにきて。
こうしててあげるから。」
うん、と私は頷きゆうちゃんから身を離すと
ゆうちゃんは窓の外を見て言った。
「雪うさぎ作らないか?」
「雪うさぎ?こんな夜に?」
「大丈夫、玄関先なら雪も入らないし、
それに、うさぎのお父さんが帰ってきたらすぐに分かるだろう?」
ゆうちゃんは私が父の帰りを待ちたがっているのを分かっていたのだろう。
「うん。作る」
私はこのとき、この日、一番の笑顔だったと思う。



