「病院・・・」


とにかく、病院に行かなきゃ。


この小さな機械の、判断ミスってのもあるし。


私はやっと、トイレから出た。


一回冷静になろう。


深呼吸した。


「ふーはー」


よしっ!


自分に気合を入れて、出かける準備をした。


まだ午前中の10時。


家の中には、誰もいなかった。


お父さんは仕事。


お母さんも、パート。


はっきりさせないと。


今は、この思いでいっぱいだった。