夏恋~それは永遠に~

たった数時間しか会ってない、見ず知らずの男の子供を。


それでも、菜々の目は真剣だったから。


俺も真面目に、真剣に受け止めないとって思った。


妊娠させて、菜々の人生変えてしまったのは俺だから。


もちろん、責任取らないといけないとも思った。


子供は、好きだったし。


せっかく宿った命を、堕ろせなんて言えるはずなかった。


だから、一緒に育てようって言った。


たぶん菜々は、俺を見つけられなかったら、一人で産んでたはずだ。


でも、俺と会った。


一緒に育てなさいって誰かに言われてる気がした。


拒否られることは、わかってた。


1日過ごすくらいなら、相手のこと知らなくてもいいけど。


これから一生を共にするかもしれない、相手だ。


何にも知らないのに、子供のためにだけに一緒になれるわけがない。