一緒にベットに座った。


「聞いていい?」


「なに?」


「どうして、一緒に育てる気になったの?」


「それは・・・充の仕事姿とか見て、ほんとは真面目な人なんだって思ったし。それから・・・」


「それから?」


私は顔が真っ赤になりながら、こう言った。


「好きって言ってくれたから。信じて・・・いいかなって」


「そっか。嬉しいよ、菜々」


そっと抱きしめられた。


「菜々も俺のこと、好きになってくれる?」


「頑張る」


「頑張るか」


充はため息をつきながらも、ニッコリ笑った。


こうして私たちは、いろんなことすっ飛ばして結婚への一歩を踏み出した。