夏恋~それは永遠に~

私はさっき我慢してた涙が、一気に溢れてきた。


「ほら、泣かないの」


まるで子供をあやすように、充は私の頭をなでた。


「お義父さんが言ってた通りだ。菜々はまだまだ子供だな」


「だって・・・」


「わかってるよ。安心したんだろ?」


「うん」


充の指が、私の涙を拭いた。


頬に充の指が触れて、身体がビクンとなった。


「ほんとに男慣れしてないんだ」


「悪かったわね」


「立てる?」


「うん」


差し出された手を握っただけで、心臓がドキンといった。


今さらだけど、よく充と寝れたなって思った。