夏恋~それは永遠に~

「はい。仕事柄、面倒見るのは得意ですから」


「そうか。それじゃあ、許そう」


「いいんですか?」


「子供を堕ろせなんて、そんなこと言えないよ。だな、母さん」


「ええ」


「娘をよろしくお願いします」


お父さんとお母さんが頭を下げて、慌てて充も頭を下げた。


「こうなったら、元気な子を産みなさい!」


「はい。お母さん」


結構あっさり許してもらえた。


でも一番嬉しかったのは、子供を産んでもいいって言われたこと。


それから一緒にお昼を食べて、私の部屋に行った。


部屋に戻ったとたん腰の力が抜けて、その場にしゃがみ込んでしまった。


「菜々!?」


「よかったよ~」