夏恋~それは永遠に~

お父さんとお母さんは、しばらく無言だった。


「まさか自分の娘が、出来ちゃったって言うとは思わなかったよ」


「ごめん、お父さん」


「菜々美、子供を産んで育てるってことはものすごく大変なことよ」


「わかってる」


「覚悟は出来てるの?」


「うん」


「僕も出来るだけ、サポートします」


「お願い、この子を堕ろせとは言わないで」


もう、泣きそうだった。


「充留君と言ったね」


「はい」


「菜々美はまだまだ、子供だ。子供が子供を産むようなものだ」


「お父さん!」


「それでも、二人を面倒見てくれくのかい?」