夏恋~それは永遠に~

「僕も、産んで欲しいです」


充が私の言葉に続いた。


二人がため息をついた。


「付き合ってどのくらいになるんだ?」


「もうすぐ1年です。菜々美さんの大学の文化祭で知り合いました」


「たった1年で・・・」


「あなたまだ、二十歳よ。産んで育てられるの?」


「私より若くても、立派に育ててる人はいるよ。私だって、出来る」


「大学はどうするんだ?」


「辞めます」


「お前の夢はどうなるんだ?英語を使った仕事に就きたいって言うから、大学に入れたんだぞ」


「そうよ。せっかく私立に入れたのに・・・」


「ごめんなさい」


私は、謝ることしか出来なかった。


「ごめん・・なさい」