「菜々!」


それから、大学が始まる最後の日曜日。


私は、家にあいつを呼んだ。


この前送ってもらったところまで、迎えに行った。


私は車の助手席に乗って、家まで案内した。


電話したあの日。


私はこう言った。


「この子の、パパになってくれますか?」って。


そしたら、充留は。


「喜んで」


そう答えた。


決まったなら早い方がいいってことで。


今日、私の親に挨拶にきた。


親には、会わせたい人がいるって言っておいた。


ものすごくびっくりしてたけど、連れてきなさいって言った。