夏恋~それは永遠に~

「俺、菜々だから声かけたんだよ?」


「どーゆー意味?」


「声かける前、何回も菜々たちが遊んでるところ通ったんだ」


「そうなの?」


「そのとき菜々が目に入って、かわいい子だなって思った」


私はすごく、びっくりした。


「だから、普段しないナンパなんてしたし」


「普段しない?」


今度は、疑いの目をあいつに向けた。


「ほんとにしないって」


「いかにもしそうな格好してたけど?」


「海入ってたんだから、しょうがないだろ」


そう言って、苦笑いした。


「ほんとはすごく後悔してた。なんであそこまで出来たのに、ケータイの番号聞かなかったんだろうって」


「・・・」