夏恋~それは永遠に~

「早く話した方がいい」


「わかってる」


それからあいつは、仕事があるからと私を駅まで送ってくれた。


駅に着いたところで、ため息が出てしまった。


「疲れたよな?昨日倒れて、今日も連れまわしたし」


そう言って、私の頭に手を置いた。


「ほんとは送ってやりたいけど・・・」


「いいの。家まで遠いし」


「菜々、考えといて」


「うん」


「ほんとに産むなら、俺にも一緒に育てさせて」


「うん」


「あと、これは信じてもらえるかわかんないけど」


「なに?」


私は、顔を上げてあいつを見た。