砂浜を歩いてた私は、何かに足を取られてコケそうになった。


私の腰には、とっさに支えてくれた充の筋肉がついた腕。


「なに?」


私は、自分の足元を見まわした。


「うわっ、何もないところでコケてる」


そう言って充は、大声で笑った。


「失礼な」


恥ずかしい。


顔真っ赤になった。


「にしても、菜々細いな」


「へっ?」


私の腰には、まだ充の腕が。


「やだ。離してよ」


もう水着は着てなかったけど、ワンピース一枚だった私。


充の腕の感触を、肌で感じてるみたいだった。