夏恋~それは永遠に~

「じゃあ」


充留がベットから立ち上がって、パソコンが置いてある机に向かった。


引き出しから何か取り出して、私のところに戻ってきた。


「はい。これで、信じてくれる?」


そう言って私に何か、差し出してきた。


私が受け取ったのは、一枚の名刺。


「やすらぎの心、代表取締役 山下充留」


「信じた?」


「わかんない」


信じられるわけないじゃん。


名刺一枚で!


「第一、やすらぎの心って何?」


「会社の名前」


「会社の名前?」


「介護関係の仕事してんの。介護に必要な資格取得の手助けとか、老人ホームとかに、介護福祉士の派遣とか」