夏恋~それは永遠に~

「俺が父親って言うなら、信じる」


「・・・」


「でも俺が父親なら、俺にだって育てる権利はあるんじゃないの?」


「育てる・・・権利?」


確かに、それは一理ある。


でも、それって。


「私がこの子産んだら、取り上げるってこと?」


「違うって」


「ちょっと・・・」


充留が私のお腹に手を置いた。


「ここに、いるんだろ?」


「うん」


なぜか充留は、愛おしそうにお腹を見つめた。


「一緒に育てるってのはどう?」


充留の爆弾発言に、私は自分の耳を疑った。