「生にはまだ、わかんなかったかな」


「そうだな」


私たちは、顔を見合せて苦笑した。


「ぼくね、ゆめみたの」


「夢?」


「またあえるよーっていってた」


「えっ?」


驚いた。


また会える?


「きっと、おねえちゃんかおにいちゃんだったんだよ」


キラキラ目を輝かせて、生は私たちを見た。


「そっか。でもその子は、生の弟か妹だな」


充が生の頭を、ワシワシとなでた。


「うん!」


充が生を抱っこして立ち上がった。