突然の質問に、生の目線を追ってく。


そこにあったものは、天国に行ってしまった赤ちゃんのエコー写真。


「生、気になるのか?」


充がソファーから生を持ち上げて、自分がソファーに座って自分の足にに生を乗せた。


「だって、まっくろだもん」


確かに、どんなにきれいに保存しててももう色あせてしまってした。


「あれはな、生のお姉ちゃんかお兄ちゃんになる子だったんだ」


「おねえちゃんかおにいちゃん?」


「そうだよ」


「でもいないよ」


「産まれる前にね、天国に行ってしまったの」


「てんごく?」


「お空の、一番きれいなところ」


「ふーん」


生はじっと、写真を見つめてた。