「なー」


ニコニコ笑顔の生。


「まったくこの二人は」


私はため息をついて、ソファーに座った。


「生、髪の毛乾かしてあげるからおいで」


「うん」


生がソファーにちょこんと座る。


ドライヤーの電源を入れて、生の髪に当てる。


生の髪は、充に似たのかサラサラ。


顔も、どっちかってゆーと充似。


「ほら、出来た」


「ねぇ、おかあさん」


「なに?」


「あのまっくろいのなに?」


「えっ?」