定期健診の日。


私は、いつも以上にドキドキしてた。


今日はあの子の心臓の音が消えたときと、同じ週だったから。


一人では病院に行けなくて、充にお願いして一緒について来てもらった。


「エコーしようか」


「はい」


あのときと同じ。


でも今度は、充がしっかり私の手を握ってくれていた。


「聞こえるね」


「はい」


この子の心臓は、力強く動いていた。


「生きてる」


涙が溢れて来た。


ああ、この子は生きてるんだって。


そう実感したから。