「久しぶり、菜々ちゃん」


ニッコリ笑った、ナンパ野郎。


「覚えてたんだ」


「もちろん。一緒に寝た仲じゃん」


「寝たって・・・」


確かにそうだけど。


「今日一人なの?」


「あんたに会いに来たの」


「マジ?惚れちゃった?」


「バカ。報告」


「報告?」


私はカバンから、あれを取り出した。


「受け取って」


「はっ?」


私は充留とか言う奴の手を広げて、あれをポトリと落とした。