俺はその姿に安心して、自分も食べ始めた。


でもすぐに、菜々が口元を押さえて立ち上がった。


「菜々?」


そのまま、リビングを出て行く。


俺は急いで、菜々の後を追った。


洗面所のところで、菜々を見つけた。


「うっ・・・」


「菜々!?」


吐いてる。


「大丈夫か?」


そっと背中をさすってやった。


「あー!」


口をゆすいだ菜々が、大きな声を出した。


「菜々?」


また慌てて、洗面所を出て行く。