「ん。大丈夫」


最近、菜々の体調が良くない。


身体が重くて、気分が悪いらしい。


それが、1日中続く。


だから俺が帰って来ても、こうしてソファーで横になってることが多い。


「明日、病院行こ?」


「仕事・・・」


「半日くらい、大丈夫だから」


「ん」


「なんか食べたいもんある?」


今度はタオルを、菜々の頬に当てる。


「おそうめん」


「確か、上の戸棚にあったよな。作ってくるから、休んでろ」


「ありがと」


そう言うと、また菜々は目を閉じた。