「俺のせいかよ」


「当たり前でしょ?奥さん泣かすなんて最低なんだから」


「だから、ごめんって」


「もういいよ。それより、寝よ?」


心配そうな顔で、俺を手を取った。


「そんな顔すんなよ」


「ん」


一緒にベットに入ると、菜々が俺に抱きついてきた。


「充、私がいるからね。だから、大丈夫」


「ああ」


「もう、倒れちゃダメだよ」


「うん」


それだけ言うと、スースーと菜々の寝息が聞こえて来た。


「寝るの早いな」


そっと、顔にかかった髪をよけてやる。