夏恋~それは永遠に~

「ごめんな、菜々」


いつまでも泣き続ける菜々に、俺は謝ることしか出来なかった。


「今度倒れたら・・・」


「ん?」


「今度倒れたら、離婚だから」


「わかった」


少し苦笑して、菜々の頭をポンポンとなでた。


「充は社長で、私の旦那さんで、だからみんな心配するんだから」


「うん」


「自分一人の身体だって、思わないでよ」


「ごめん」


「会社の人も言ってたよ。社長、働き過ぎだって」


「そっか」


「充のバカ。もう、ほんとに心配したんだから」


このとき思った。