夏恋~それは永遠に~

いつの間にか目を覚ました充が、ゆっくり私に微笑んだ。


「バカにバカって言って、何が悪いの」


「菜々、こっち来て」


私は充のベットに近づいた。


充が手を伸ばして、私の涙を拭いた。


「泣くなよ。俺、大丈夫だから」


「全然大丈夫じゃないじゃん。大丈夫なら、倒れないでよ」


「ごめん」


「謝ったって、許さないんだから」


「ごめん」


「ご飯食べないからだよ。ちゃんと寝ないからだよ」


「ごめん」


「許さないから」


そう言うと、菜々はもっと激しく泣き出した。


俺は起き上がって、菜々を抱きしめた。