夏恋~それは永遠に~

それから、少しウトウトしてたみたいだった。


プルルルっと鳴る家の電話で、意識が引き戻されたから。


「はい、山下です」


それは、やっぱりって。


そう思ってしまう、内容だった。


充が倒れた。


病院に運ばれたから、今すぐ行って欲しい。


充の会社の人からの連絡だった。


「バカだよ」


急いでタクシーを呼んで、病院に駆け付けた。


「あっ、奥さん!」


電話で指示された場所に行くと、充の会社の人が待っててくれた。


「充は?」


「ただの過労だそうです」


「ごめんなさい。迷惑かけて」