夏恋~それは永遠に~

しばらくして、お医者さんが病室から出て来た。


その場に居た誰もが、一斉にお医者さんを見た。


「残念ですが・・・」


その言葉を聞くと、お義父さんは深いため息をつき、お義母さんはワッと泣きだした。


「充・・・」


充はズルズルと、その場に崩れ落ちた。


泣いてはいなかった。


ただ、全身の力が抜けたみたいにその場を動かなかった。


私は、充を抱きしめることしか出来なかった。


しゃがみ込んでたから、ちょうど充の頭のあたりを抱くことになった。


「充」


「菜々・・・」


私の名前を呼んだ後、何も言わなくなった。


おばあちゃんが倒れてから、数時間後の出来事で。


おばあちゃんとの別れは、あまりにも突然だった。