夏恋~それは永遠に~

動こうとしない充を、病室から連れ出した。


「ばあちゃん・・・」


そう呟いて、充は廊下の壁にもたれかかった。


「充・・・」


私は充の腕に、自分の腕をからませた。


「きっと大丈夫。きっと」


「菜々」


充がぎゅっと、私を抱きしめた。


相変わらず震えてる充の身体。


こんな充、初めてだよ。


充の辛さが、ヒシヒシと伝わってくる。


私たちの近くでは、お義母さんが今にも泣きだしそうな顔で長椅子に座ってる。


その横で、お義父さんが寄り添うようにお義母さんの肩を抱いてた。


おばあちゃん、死んじゃダメだよ。


死んだら、みんな悲しむんだから。