「電話か?なにかあった?」


「おばあちゃん・・・」


「ばあちゃん?」


充が不思議そうな顔をして、私をさらに見た。


「・・・倒れたって」


「えっ?」


「今、お義母さんから電話があって」


「なん・・だって?」


充の顔に、不安が走った。


「病院に運ばれたって。意識がなくて、今夜が・・・」


「嘘だろ・・・」


「充、おばあちゃんとこ行こ!」


充は動かなかった。


うんん、動けなかったのかもしれない。


「充!」