『菜々美ちゃん?私だけど』


「お義母さん」


相手がお義母さんで、ホッとした。


「どうしたんですか?」


『それが・・・』


「・・・えっ?」


お義母さんとの会話を終えた私は、一瞬目の前が真っ暗になった。


フラっとする身体を、壁に手をついてなんとか支えた。


「うそっ・・・」


しばらく、ボー然とそこに突っ立てた。


「菜々、電話なってなかった?」


私が電話の傍から動けないでいると、充が髪の毛をタオルで拭きながらお風呂から出て来た。


「どうした?顔真っ青だぞ」


私の顔色を見て、充が心配そうに私を覗いてきた。


「充・・・」